写真家『宏友』の写真ブログ

フィルムカメラ初心者のための、選び方から使い方までを解説します

99.9%成功するフィルムの選び方!フィルムカメラ初心者必見!徹底比較⑥(映画用フィルム編)

・記事内に商品プロモーションが含まれてます。・当ページには広告のリンクが含まれています。

Nikon F90X, Ai AF 50mm f1.4D,MARIX 400D

皆さん、こんにちは!!『宏友(こーちゃん)』です。

これまでは、普通の写真用カラーネガフィルムをご紹介してきましたが、

今回は、少し変わり種の映画用フィルムを写真用に転用したフィルムをご紹介していきます!!

 

概要

映画用フィルムと写真用フィルムの違い

映画用フィルムの転用とはなんだ!!ってことなんですが

基本的には仕組みは同じなんですが、レムジェット層という通常の写真用フィルムのフィルムより静電気を抑える薬剤が塗られていることだと思います。

だったら、わざわざ写真用フィルムに加工する必要ないじゃん!!と思うんですが、

決定的に違うのは、現在日本国内で映画用フィルムを現像処理してくれるラボ(写真屋)がないということです。

現像方法は大きく分けて2つあります。

  • C-41(CN-16)
  • ECN-2

1つ目が主に写真用フィルムで使われる現像方法

2つ目が映画用フィルムで使われる現像方法

そのため、日本で映画用フィルムを使うには写真用に加工する必要があり

買う際にはフィルムの詳細を確認する必要があります。

これから紹介するフィルムは全て映画用から写真用に加工してフィルムなので、

変わり種を欲している人にはオススメです!!

※購入したフィルムは購入店で現像を頼むか、メーカー推奨の写真屋さんで現像してください!!

どんな映画用フィルムがあるの!?

ここ最近、新型ウイルスで色々な業種で影響があったと思うのですが、

フィルム業界も同じで中々安定した流通ができず、映画用の長尺フィルムを加工したフィルムを販売するメーカーや新ブランド・新商品が多く発表されました。

その中でも、手に取りやすいフィルムを何点かご案内します。

  • Cinestill 50D,400D,800T
  • MARIXフィルム 100D,400D,320T,800T
  • STRIX VISION 400D,800T
  • Cira Film 200,800

この中でも昔から映画用フィルムを写真用に転用したブランドは、Cinestillシリーズです。安定した品質や写りも保証されています。

ですが、最初の3つのブランドは品質においてはそこまで気にしなくて大丈夫です!!

TとDの違い

Cinestill800TやMARIX400Dのように、商品名の後にTやDの英語が続きます。

これって何??と思いますよね、僕も最初思いました笑

 

何かというと、今はスマホやカメラを使うと電球や太陽光など光源が違う場所でもオートホワイトバランス※1で設定して撮影してくれます。

※1オートホワイトバランス:白いものを白く映るするようにする機能

ですが、昔は今みたいにオートホワイトバランスがなかったので光源によって色温度※2が違くフィルムによって変えていました。

※2 色温度:光の色温度を数値化したものをケルビン(K)と言います。色温度の数値が低いほど赤色が強く、数値が高いほど青色が強くなります。

(例)電球:約3000k,太陽光:約5500K

そのため、フィルムにはデーライト用やタングステン(室内照明のタングステン電球)用と種類が分けて作られています。

 

前置きが長くなりましたが、

 

・T:タングステンフィルムの略。全体的に青く、電球などの光が強い部分は赤く滲んだ感じに強く映ります。

・D:デーライトフィルムの略。全体的に暖色よりに映ります。特に太陽光など強うい光源は赤くハレーションを起こす感じで映ります。

今回は僕が使用したことがあるフィルムをISO感度ごとに紹介していきます!!

その中でもブランドは違うけど実質中身は同じの商品もあるので、併せて紹介していきます!!

ISO800

Cinestill 800T , MARIX 800T , STRIX VISION 800T

上記ブランドの中身はほぼ同じなので特に気にせずに買って問題ありません。

 

※注意

現像処理も買ったお店で現像を依頼した場合は問題が起きないのですが、STRIX VISION 800T だけ注意が必要で写真用に加工する際に、パトローネ(フィルムカメラに装着するカートリッジ)に詰め替える工程が映画用フィルムにはあります。その際に処理の問題で現像を受け付けない店舗があるので事前にメーカー推奨の現像所か電話などで確認が必要です。

作例

※作例の下に使用フィルムと機材を記載しているため確認必須

Nikon F90X,Ai AF 50mm f1.4D,STRIX VISION 800T

Nikon F90X,Ai AF 50mm f1.4D,STRIX VISION 800T

Nikon F90X,Ai AF 50mm f1.4D,STRIX VISION 800T

Nikon F90X, Ai AF 28-105mm f3.5-4.5D,Cinestill 800T

Nikon F90X, Ai AF 28-105mm f3.5-4.5D,Cinestill 800T

Olympus PEN EF,Cinestill 800T

Olympus PEN EF,Cinestill 800T

ISO400

Cinestill 400D , MARIX 400D , STRIX VISION 400D

上記ブランドの中身はほぼ同じなので特に気にせずに買って問題ありません。

 

※注意

現像処理も買ったお店で現像を依頼した場合は問題が起きないのですが、STRIX VISION 400Dだけ注意が必要で写真用に加工する際に、パトローネ(フィルムカメラに装着するカートリッジ)に詰め替える工程が映画用フィルムにはあります。その際に処理の問題で現像を受け付けない店舗があるので事前にメーカー推奨の現像所か電話などで確認が必要です。

作例

※作例の下に使用フィルムと機材を記載しているため確認必須

Nikon F3 , Nikon Ai AF 50mm f1.4D , MARIX 400D

Nikon F3 , Nikon Ai AF 50mm f1.4D , MARIX 400D

FUJICA ST801 , Helios 44-2 58mm f2 , MARIX 400D

FUJICA ST801 , Helios 44-2 58mm f2 , MARIX 400D

番外編

Cira Film 200 , 800

このフィルムはインドネシアジャカルタにて写真用フィルムに加工されたものです。

ですが、品質でいうと先ほどのメーカーと比べて粗い部分があったりしますが

これまでのフィルムとは全く違う味わいを写すことが可能です!!

詳しくは作例を見てください笑

※必ず購入店舗にて現像処理をしてください。

 

作例

Nikon F3 , Nikon Ai 50mm f1.8 , Cira Filim 800

Nikon F3 , Nikon Ai 50mm f1.8 , Cira Filim 800

Nikon F3 , Nikon Ai 50mm f1.8 , Cira Filim 800

Nikon F3 , Nikon Ai 50mm f1.8 , Cira Filim 800

まとめ

最後までありがとうございました。

今回は映画用フィルムを写真用に加工したフィルムの解説をしましたが、普通のカラーネガフィルムと違いシネマチックな写真を楽しめるのでオススメです!!

 

結果的にMARIX!?

中でも有名なのはCinestillですが、MARIXのフィルムなども有名家電量販店やカメラのキタムラなどのカメラ屋さんなどでも安定供給されていますし、

何よりメルカリで公式通販していてまとめ買いで安くなったりと使う本数が多い方には、

MARIXはとてもお勧めできます!!(タイアップでも回し者でもありません笑)

現像もカメラのキタムラや街のカメラ屋さんでも受け付けていることも多く、フィルムが高くなってきている中でとても使いやすいです。

次回

まだ決まっていないですが、使い方や写真の基礎とかフィルムごとの特徴についてまとめようかなと思っていますので、SNSや当ブログのフォローしてもらえると嬉しいです。

ありがとうございました。